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アルゴリズム検索 vs ソーシャル検索の時代へ

現在、検索市場において大きなシェアを誇るGoogle・Yahoo!・Live Searchは、それぞれ独自のアルゴリズムによって機械的にページの重要性を判断し、検索結果の順位付けを行っています。これに対抗する勢力とされるのが「ソーシャル型・編集型検索エンジン」です。アルゴリズムは人の意見や評価を一切考慮しないのに対し、ソーシャル型・編集型検索エンジンは人間の考える価値・意見・評価を反映します。代表的なものとして、Wikipediaの創設者が開発した「WikiaSearch」や「Mahalo」が挙げられます。アルゴリズム検索技術の長所はリンクを“支持”とみなし、より支持の多いページを評価する点にありますが、近年はスパムリンクの横行、RSSやブログ、SNSなどウェブ環境の変化によりリンクのみで高い関連性を判断することが十分ではない場合があること、さらにリンクの発信はサイト運営者の意見であり、検索ユーザの意見ではないといった意見もあります。

対するソーシャル検索は、検索ユーザの意見が反映されること、人の目で見た良い・悪いの大多数の意見を参照できることなどの利点が指摘されます。ただし検索結果の良し悪しは主観的なものであり、検索するキーワードによっては自分の望んでいないサイトばかりが上位に表示されるという問題が起きるかもしれません。また、人力には収集・評価できるページに限界があります。その為、ソーシャル検索の要素は人の価値判断を採り入れる試みとして注目には値しますが、検索結果の品質向上に役立つかと問われると限定的かもしれません。

ただし、アルゴリズム型検索エンジンしかない状況における、新しいランキングルールとしては画期的といえるでしょう。



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